歓迎の言葉
新入生の皆さん、入学まことにおめでとうございます。ご家族の皆様にもお慶び申し上げます。本日、ご来賓のご臨席の下、専門課程四科、九十六名の新入生を迎えることは、在校生ならびに教職員一同にとっても大きな慶びであります。心より歓迎いたします。皆さんは数ある選択肢の中から当校を選び、今、新たな気持ちでこの場に臨んでいることと思います。
当校は平成四年に発足し、今年で十八回目の入学式を迎えることができました。今年度から電子技術と情報技術を融合した電子情報技術科をスタートすることになりました。これまでよりも幅広く、ある時はより深く学ぶこととなります。新しい科の一期生として歴史を刻んで欲しいと思います。
さて、ご存じのように経済情勢・雇用情勢は依然回復の兆しが見えません。景気が順調なときには、あまり深く考えなかった働き方ですが、今、改めて働くことについてしっかりした準備と覚悟が求められています。売り手市場ではなくなった今、生涯にわたって自分を磨く努力がこれまで以上に必要となっています。受け身ではなく、社会人としての自発的行動が求められます。学生という甘えを捨て、職業人として学ぶ覚悟で取り組めば、これからの二年間は将来に向けた大きな一歩となることでしょう。そして、さらに技術・技能を深めたい方は、是非応用課程に進んでください。
当校では、大学の工学部に相当する専門知識を習得するとともに、実際の職業を想定した実技訓練に力を入れています。訓練という言葉には、「繰り返し行う単調な作業」、「強制的な行動」などといったややマイナスなイメージもあります。しかし、本来はパイロットや消防士などのように、状況に応じて頭と身体が瞬時に反応するように鍛えることが訓練という言葉の意味だと思います。どんな職業にも訓練は必要です。頭ではわかっていても手や言葉が出ないようではプロではありません。また、企業では整理・整頓・清潔・清掃そしてしつけの五Sが厳しく求められています。しつけとは、あいさつです。高校でも実践してきたと思いますが是非、当校でも忘れないでください。
皆さんは、専門的な技術や技能を学ぶわけですが、それとともに常に創意工夫する心を持っていただきたいと思います。当校では、二年次に総合制作実習いわゆる卒業課題研究を行います。教員の指導の下、設計から製作にいたる一連の開発研究を体験します。先月行われた発表会では、卒業を締めくくるすばらしい成果を見せてくれました。また、外部のコンクールや競技会にも積極的に参加しています。皆さんも是非、夢あふれる「ものづくり」に挑戦してください。
もう一つお願いしたいことは、専門性だけでなく社会常識を高めていただきたいと思います。経済学や法学の授業もあります。ネイティブイングリッシュの授業もあります。試験のためということではなく楽しく自主的に学んでください。自治会やクラブ活動、ボランティア活動などをとおしてたくさんの人と交流してください。本を読み友達や先生と議論することも必要です。市外から見えた方、新発田の歴史や伝統文化にも目を向けてください。ものづくりの実技訓練をとおして社会の仕組みやモラルを学んでください。
当校は少人数の学校ですので一人ひとりが主役です。機材も用意されています。一日もはやく新しい環境に慣れ、そして二年後をイメージし、積極的に学んでいただきたいと思います。
最後になりますが、皆さんを支えてくれるご家族に感謝しつつ、二年間の学生生活が健康で実りあるようお祈りします
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平成二十一年四月三日
新潟職業能力開発短期大学校
校長 平塚 剛一
