歓迎の言葉
第17期生となる新入生の皆さん、入学まことにおめでとうございます。これからの2年間、新たな気持ちで取り組んで欲しいと思います。
さて、このところの円高や原油高の影響で日本の経済はやや陰りを見せてきた感もあります。それでも、全国的に見れば、技術者不足は依然深刻であり、高度な技術・技能を身につけた若者は引く手あまたの状況となっています。機械関連の求人を例にとれば、当校に配備されている最新のCAD/CAMシステムや5軸の工作機械を自由に使いこなす技術者が求められています。飛行機の操縦と同じように、どんなに優れた機械でも、それを使いこなすのは人間です。体全体の五感をフルに使って感性を高めなければ世界に誇れるものづくりはできません。また体で覚えた技能は長年にわたって忘れることはありませんし蓄積することができます。こうした技術・技能は、若い皆さんであれば、どんどん吸収することができます。しかし、企業が求めるのは、単なる技術・技能ではありません。技術・技能を通して「工夫する力」や「積極性」、「持続性」、「協調性」などを求めています。裏を返せば、学力はあってもこうした「前向きな姿勢」を持った若者が少ないというのが企業側の本音ではないかと思います。
昨年行われた技能五輪国際大会で日本は、韓国やスイス等を寄せ付けず十六個もの金メダルを獲得しました。新潟県から出場した三人の選手も金メダル一個、銀メダル二個の栄冠に輝きました。日本の企業は、ふたたび、これまで以上にこうした人材の育成に力を入れ始めています。皆さんも是非挑戦してみてください。
本校では、そうした面も考慮しながら機械、メカトロニクス、電気・電子、情報、建築分野における技術・技能を実践的に学びます。実践的に学ぶということは、頭で理解するということだけでなく体でも覚えることを意味します。技術・技能の奥は深く、求める正解は一つではありません。先人の知恵を学び、自分自身の目で確かめ、ノウハウを蓄積していくことが重要です。
当校での二年間は短いですが、心身ともに最も成長する期間となることでしょう。これからの二年間、様々な困難も待ち受けていますが、ご両親、ご家族に感謝しつつ、「技術・技能」はもちろん、「社会のモラル」と「前向きな姿勢」をしっかりと身につけていただきたいと思います。そして健康で実りある学生生活が送れますことをお祈りします。
平成二十年四月四日
校長 平塚 剛一
